◆過去のデータを引っ張り出して、Hipstamaticしてみる
スマホ、いや、ガラケーで撮った「写メ」と呼ばれるときのものからつい最近のものまで、とにかく撮ったものを引っ張り出してみた。当時は撮ったあとに特に何とも思わなかった、気づかなかった画像を今振り返ってみるとなかなか面白い。そんな「ガラクタ」扱いしていたものを引っ張り出して当時を思い出してみてチマチマ編集をしてみる。

大阪の毛馬桜ノ宮公園での一枚。桜をピンク色とイメージする人が多い中、私はずっと「白」のイメージ。淡いほんのりとした白。でもどこかでピンクのイメージも払しょくできないのか、頭の中ではこんな感じなのかもしれない。
- Frostyレンズ
- Odakyuフィルム

高野山にて。季節は紅葉のころだったはず。まだインバウンドという言葉のないころで、外国人環境客もほぼ見かけない静かな日だったのを覚えている。静かに流れる水の流れに惹かれてレンズを向けると、ファインダーの中に石橋を渡る和服姿の女性。
- Jingレンズ
- Aecus6フィルム

高野山にて。奥の院の方だったか。静かに祈る方々の、それぞれの想い。どこに向けているのか、な何を祈っているのかは私にはわからない。何かを期待していると言わけではないと思う。、ただ、祈って心の安らぎを保ち、明日へとつなげていくのだろう。
- Frostyレンズ
- DreamCanvasフィルム
- Apollo Flash

高野山にて。紅葉のきれいな場所でも有名である。いたるところに真っ赤な紅葉が見ごたえあったが、奥の方へと向かうと低く横に広がる赤い葉っぱをよく見かけた。人通りが少ないため、気兼ねなく低いところまで横に広く伸びているのだろうか。言葉を発しない植物の「気持ち」はわかるすべもない。低く横に広がる紅葉、切り取り方ひとつで浮いているようにも見えた。決して「神秘的なもの」とかではい。見方が異なるだけである。
- Techmanレンズ
- Mount Royalフィルム
- Tasty Pop Flash

高野山にて。モノトーンな空間で映える紅葉の燃えるような色合い。それだけ切りとって見せるか、もしくは空間の中で光と調和させるか。迷いながら撮った一枚だと記憶している。
- Emilioレンズ
- Aecus6フィルム

まだ「大阪市営地下鉄」と呼ばれていた頃の一枚。空の見えない地下空間の閉塞感、人混み、毎日変化のない無機質な風景。そんな中でも必死で流れる人たち。そしてその中の自分。便利で日常生活に必要な地下鉄。苦痛でもあった地下鉄。現代の地下に流れる澱みは下水だけではない。そんな人の心の流れる場所でもある。
- Jingレンズ
- Sugarフィルム

撮影日不明。撮影データ不明。多分iPhone3Gsで撮ったと思う。しかしいつどこで、どうやって撮ったのか。場所もわからない。データが残っていない。写っている人物も当然誰だかわからない。しかし、なぜか残っていた一枚。Hipstamaticでそんな「?」な気持ちをこのレンズとフィルムで表してみました。
- Joeyレンズ
- Reetaフィルム
- Lighthouse 72 Flash

思い出のある喫茶店。店名の通りドアを引くと「カランコロン」と心地いいベルの音がした記憶がある。大人になってまだ入ったことがない。そう。昔父に連れられて入ったことがある。薄暗いけど私の好きな暖色系の明かりの店内。おいしいホットケーキを三段重ねにして、子供には極上のシロップをたっぷりと。いまもそうなのかは定かではない。入ればよかったのに「あの時の記憶のまま」にしておきたかった。看板の上半身裸の絵も、幼かったあの頃の私には刺激が強かった。
- Vicuña CLレンズ
- BlacKeys IRフィルム

大阪駅。トワイライトエクスプレスに乗れなかったのでせめて一枚押さえておきたい気持ちが強かった時の一枚。電車、もしくは列車そのものもそうだけど私は「旅情」というもの鉄道写真の醍醐味だと思う。その駅、その列車と乗り降りする人々。見送るまたは迎える人々。みんなそれぞれの、数えきれないほどのストーリーが絡み合い繰り広げられる場所が「駅」である。けん引する機関車と客車の間で見えた、花束を抱えた外国人女性の姿。いったいどんな物語があるのだろうか。
- Sergioレンズ
- Nor’Shor 72フィルム
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