◆その先の向こう側

>> Madalenaレンズ ・ BlacKeys XFフィルム

>> James Mレンズ ・ BlacKeys Supergrainフィルム

>> Lowyレンズ ・ AO BWフィルム

>> Janeレンズ ・ Rasputinフィルム

>> Janeレンズ ・ Rasputinフィルム

>> Janeレンズ ・ Dixieフィルム

>> Janeレンズ ・ Love 81フィルム
壁や金網、柵など遮られてその先に行けない、もしくは行ってはならない「境界」という存在。
その先の「向こう側」に行けない、行ってはいけないからこそ、その先のもっと向こう側がどこへ続くものなのかを知りたい。
この線路はどこへ続くのか、どんな風景が待ってるのか。そこにあるのは、もうあまり聞くことのなくなった「旅情」というものに繋がるのかもしれない。
簡単に連絡が取れ、気軽に短い時間で遠くへ移動できる時代。ものすごく便利で効率的、安心でもある。しかし何が物足らないのか簡単に答えが出ずもどかしい気もする。それが「旅情」というものなのか。今でいう「簡単」で「普通」じゃなかった時代に生きていた頃、列車や駅には、輸送や移動という手段以外に感じ取れるたくさんの想いが詰まっていた気がする。
ブルートレインやL特急が大好きだった少年時代、宮崎県の「都城駅」や佐賀県の「鳥栖駅」、新潟県の「直江津駅」など(少年時代なので)見たことも行ったこともない駅名にワクワクしたものだ。どこ経由でどうやって行けばいいのだろうか、いつか寝台特急に乗って訪れたい、そんないろんな思いが胸の中にあふれていた。
大人になってから、あれはいつだったか。
その線路の先に何があるのだろう、過ぎ行く列車のテールランプをホームで立ち止まりながらも気持ちはずっと追いかけていた。列車はもう見えないのに止めどもない、あふれる思いを抑えるのがつらかった時もあった。
あの人の住む町の駅はどんな列車が集まるのだろう。見送ったあの人はもう到着しただろうか。。風邪は引いていないだろうか。元気で過ごしているだろうか。また会えるだろうか。・・・ いろんな思いが、鉄道のある風景の中にやさしく溶け込んでいく。24時間どこでも連絡の取れる時代ではない、そんな不便時代を生きて経験をしたことにありがたく思える。
JR天王寺駅周辺で撮影。地上にある大きなターミナルなので、いろんなところから撮れるのがポイント。ありきたりな角度ではつまらないので、「超絶」高所恐怖症なのに、無理して高いところからも狙ってみました(そこには二度と行きません) 白黒写真は、長年撮影していますが今でも難しい。。。フィルム時代にはあえて避けていましたが今は自由に編集できるので、今後もチャレンジしてみたいです。
曇天の日は、最後の一枚のように「JaneレンズとLove 81フィルム」の組み合わせの色合いがいい感じででした。
コメントを残す