2024-11-30

風のその先

どこからやってきた風なのか。

どこからやってきた風なのか。知る由もない。天気予報など細かなデータを調べたらどの方角から来たのかくらいは専門家でもなくともわかるだろう。吹いてきたその風を、全身で浴びる。ここで終わりなのだろうか。ここで消えるのか。もしくはまだ「その先」があり、果てしなくどこまでも流れていくのだろうか。また知らない誰かへ、何かに向かって吹くのだろうかと、見えない風を意識してみる。なにごとも、、、時間も空間も、言葉も記憶も、そして風も。どこからか流れてきて偶然私にたどり着き、そしてまたどこかへ流れてゆくのだろう。

どこから来たのか、そしてその先に何があるのか。何が生まれ何が壊されていくのか。追いかけてつかまえる必要のあるものかどうかわからない。ただ偶然私にたどり着いた、無意識で無責任に浴びた「その風」の「その先」を意識した時、何気ない日常が非日常に移り変わる。流れゆくすべての事象にただ流される日常のなか、ふとした時にその流れを感じ取り「その先」を意識してみる。いつもと違った景色を風が届けてくれるかもしれない。「風景」-風が届けてくれた景色、風を感じて映る景色。そしてこの風はまたどこへ行くのだろうか。


ラピートの色に似た青空をHipstamaticで。
心地いい風を感じながら、大阪市と堺市の境界を行ったり来たり。

【Hipstamatic Data】Scotty P レンズ Thalia フィルム


【どこ吹く風】~何を言われようと全く気にかけない様子。「何処吹く風」と書く。多くは余計なお世話といった意味合いを伴う。(weblio辞書) 自分には全く関係・関心がないというように、知らん顔をすること。(goo辞書

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